サンディエゴで出会ったカイロプラクティクドクターが勧めてくれた私の愛読書の1冊をご紹介します。病気や怪我を通して、私たちは潜在意識からのSOSを受け取る場合があります。私は自分や息子の不調、親しい友人の不調の相談を聞くとき、いつも手元にあるこの本を開きます。
私が転落事故にあった後に治療にあたってくれた、カイロプラクティクドクターは私の身体が発する声を言語化できる方でした。鎮痛作用のあるハーブの貼り薬の使い方とともに、毎日朝昼夕アファメーションを唱えるように言われました。あなたが事故にあった根本原因がそこにあると。私の潜在意識が発しているメッセージは「充分に支えられていない」というものでした。当時の私は誰も助けてはくれない、何もかも自分で背負わなくてはいけないと思い込んでいました。怪我をしたことで、私は周りの人の助けを借りなくては何もできない状態になることで、「助けて」をいう練習ができたというわけです。
また私は幼い頃、病気がちな子どもでした。病弱な母は、2つ下の弟が生まれたあとは余裕がなく大変だったようで、そのため私はあまり抱っこしてもらった記憶がありません。幼少期の病気は「病気になれば母が優しくしてくれる」「自分に注意を向けてくれる」という潜在意識のSOSによるものだったのかもしれないと感じています。
私たちの顕在意識は氷山の一角に過ぎず、実は私たちの行動を制限しているものは、潜在意識からの影響がとても大きいのです。逆に言えば、潜在意識をうまくポジティブな方向へ変えることができたなら、私たちの人生はどんどん好転していくと言う説明が成り立ちます。